妖魔03(R)〜星霜〜
顔を洗い終えた俺はティアの家に戻った。
しかし、扉は開けずに窓は開けているようだ。
「はあ」
俺は窓から入ると、ティアが一人で食事をこなしていた。
「お前、またそんなに身体に悪いもん食べてるのかよ?」
「丞さんには上げないですよう。これはティアの分ですう」
「いい。それより、食材はどこにある?」
「生のままで食べるんですかあ?丞さんはそこらにいる家畜と一緒ですう」
「豚箱で余生を過ごせ!」
「ウキュ!」
蟷螂拳を眉間にぶちかまし、家の中を漁り始めた。
ゲームの勇者のようだが、勇者であるが故に許される。
「茄子、人参、大根、色んな物があるな」
ただし、肉はないようだ。
「野菜炒めでもするか」
薪が用意されたかまどにマッチで火をつけて、鍋を温める。
その間に包丁で色々切ったり、洗ったりと作業を済ませていく。
後はお手軽簡単、油をたらして軽く炒めていく。
味付けの調味料をまぶして、皿に移すと完成。
「さて、いただきます」
すると、横から出てきた箸が、いくつかの具を強奪していく。
「おい」
「もきゅもきゅ、こ、これは!?」
ティアが劇画チックな顔になりつつも、動きを止めた。
更に、もう一度繰り返す。
「もきゅもきゅ、ま、まさか!?」
「俺に同じ技が通じると思うな!」
鼻の穴に指をつっこんで、振り回す。
「ひ、ひどいですう。丞さんの腕前を評価してあげようと思ったのに、本当、やる事はろくでなしそのものですよう」
「どうせ、ろくでもない評価しか出来ないんだろうが」
俺は自分の作った濃い料理を朝から食し始めた。
しかし、扉は開けずに窓は開けているようだ。
「はあ」
俺は窓から入ると、ティアが一人で食事をこなしていた。
「お前、またそんなに身体に悪いもん食べてるのかよ?」
「丞さんには上げないですよう。これはティアの分ですう」
「いい。それより、食材はどこにある?」
「生のままで食べるんですかあ?丞さんはそこらにいる家畜と一緒ですう」
「豚箱で余生を過ごせ!」
「ウキュ!」
蟷螂拳を眉間にぶちかまし、家の中を漁り始めた。
ゲームの勇者のようだが、勇者であるが故に許される。
「茄子、人参、大根、色んな物があるな」
ただし、肉はないようだ。
「野菜炒めでもするか」
薪が用意されたかまどにマッチで火をつけて、鍋を温める。
その間に包丁で色々切ったり、洗ったりと作業を済ませていく。
後はお手軽簡単、油をたらして軽く炒めていく。
味付けの調味料をまぶして、皿に移すと完成。
「さて、いただきます」
すると、横から出てきた箸が、いくつかの具を強奪していく。
「おい」
「もきゅもきゅ、こ、これは!?」
ティアが劇画チックな顔になりつつも、動きを止めた。
更に、もう一度繰り返す。
「もきゅもきゅ、ま、まさか!?」
「俺に同じ技が通じると思うな!」
鼻の穴に指をつっこんで、振り回す。
「ひ、ひどいですう。丞さんの腕前を評価してあげようと思ったのに、本当、やる事はろくでなしそのものですよう」
「どうせ、ろくでもない評価しか出来ないんだろうが」
俺は自分の作った濃い料理を朝から食し始めた。