妖魔03(R)〜星霜〜
数分後、俺は酸素に助けを求めるように、ここぞとばかりに吸い込んだ。
「はあ、はあ、はあ、話を、聞けって」
「ああ」
ウッドの機嫌は良いとは言えないが、少しばかり温度が下がったようだ。
「俺はウッドに会いに来るためにここに来たんだよ。近くに毛糸が落ちていたから、拾って届けただけだ、な?そうだろ?」
リーフとやらに同意を願うためにアイコンタクトをとる。
「そうですか。私はてっきり」
「てっきり?お前!」
「ちげえ!グガ!」
再び、息止めレースに参加させられる事になった。
リーフよ、お前が一番に人とのやり取りを上手くしてくれ。
「てっきり、お話相手になってくれるために来たものだと思いました」
「はあ、はあ、お前のそのややこしいところで言葉を詰まらせるのはやめて欲しいところだぞ」
「リーフ、ちゃんと考えてる」
「ウッド、お前も少しは考えてくれ。これで毛糸を届けた以外、何もやってないって事はわかっただろ?」
「ああ」
もとより、リーフは俺の名前すら知らない。
恋仲になる事もなければ、一方的に迫ったりもしない。
「面白い方ですね」
リーフは陰鬱なイメージを払拭する事はない程度の笑顔を浮かべた。
しかし、お前のせいで甚振られる事になったんだがな。
「作業行くぞ、葉桜」
「あ、ああ」
無駄に攻撃された挙句、何故か勝手に主導権を握られているぞ。
仕事前に結構な体力を使ってしまった。
「お名前、教えてもらえます?」
「あん?葉桜丞だ」
「葉桜、丞さん。また、来てもらえます?」
「リーフ、それは二度とない」
ウッドは一言呟くと、勝手に仕事場に進んで言ってしまった。
「ま、お前のお兄さんが怖いからな」
俺自身も、あまり被害に遭いたくないので近づくつもりはない。
「はあ、はあ、はあ、話を、聞けって」
「ああ」
ウッドの機嫌は良いとは言えないが、少しばかり温度が下がったようだ。
「俺はウッドに会いに来るためにここに来たんだよ。近くに毛糸が落ちていたから、拾って届けただけだ、な?そうだろ?」
リーフとやらに同意を願うためにアイコンタクトをとる。
「そうですか。私はてっきり」
「てっきり?お前!」
「ちげえ!グガ!」
再び、息止めレースに参加させられる事になった。
リーフよ、お前が一番に人とのやり取りを上手くしてくれ。
「てっきり、お話相手になってくれるために来たものだと思いました」
「はあ、はあ、お前のそのややこしいところで言葉を詰まらせるのはやめて欲しいところだぞ」
「リーフ、ちゃんと考えてる」
「ウッド、お前も少しは考えてくれ。これで毛糸を届けた以外、何もやってないって事はわかっただろ?」
「ああ」
もとより、リーフは俺の名前すら知らない。
恋仲になる事もなければ、一方的に迫ったりもしない。
「面白い方ですね」
リーフは陰鬱なイメージを払拭する事はない程度の笑顔を浮かべた。
しかし、お前のせいで甚振られる事になったんだがな。
「作業行くぞ、葉桜」
「あ、ああ」
無駄に攻撃された挙句、何故か勝手に主導権を握られているぞ。
仕事前に結構な体力を使ってしまった。
「お名前、教えてもらえます?」
「あん?葉桜丞だ」
「葉桜、丞さん。また、来てもらえます?」
「リーフ、それは二度とない」
ウッドは一言呟くと、勝手に仕事場に進んで言ってしまった。
「ま、お前のお兄さんが怖いからな」
俺自身も、あまり被害に遭いたくないので近づくつもりはない。