妖魔03(R)〜星霜〜
「飯」
ティアの姿がない。
いや、元からティアに期待するほうがどうかしている。
「ち、自分で調達するしかねえのかよ」
作っている時間はあまりない。
軽く食すために、俺はキュウリを取り出して塩をかけてかじりついた。
「生、だなあ」
腹が減っているとはいえ、生のキュウリは味気ない。
現代人としては肉が食いたいところだが、文句は言えない。
「くそお、栄養が足りねえぞ、栄養がああああ!」
「ねえねえ、お兄ちゃん、お昼ご飯まだなの?」
窓から覗いていたのは、チェリーとモンドだった。
「こいつのために昼飯なんか分ける必要ないだろ」
「ちゃんと働いてるんだもん。お母さんだっていいって言ってたし」
「つまんねえ」
つまらんのだったら来るなよ。
全く、チェリーにラブすぎるような気がするんだがな。
「飯はまだだよ。キュウリしかなくて困ってたんだよな」
「そうなんだ、はい」
チェリーから差し出されたのは、三つのおにぎりだった。
「お母さんがね、あの家のお兄さんはとても可哀想だから持っていってやりなさいって」
カメリア、わかってるじゃないか。
例え、哀れみの目で見られていたとしても幸せを感じられずにはいられない。
「悪いなあ」
俺が手を伸ばそうとすると、モンドが先手を取って一つ食べてしまった。
「お、お、俺の、唯一の食事がああああああああああああ!」
「うんめ」
遊んでるだけのクソガキに憎悪を抱いてしまうほどだった。
「モンドの馬鹿!これ、お兄ちゃんのなんだよ!」
「知らないよ」
俺の中で、ティアに切れるとは別の怒りが『チン』というレンジ音と共に爆発した。
ティアの姿がない。
いや、元からティアに期待するほうがどうかしている。
「ち、自分で調達するしかねえのかよ」
作っている時間はあまりない。
軽く食すために、俺はキュウリを取り出して塩をかけてかじりついた。
「生、だなあ」
腹が減っているとはいえ、生のキュウリは味気ない。
現代人としては肉が食いたいところだが、文句は言えない。
「くそお、栄養が足りねえぞ、栄養がああああ!」
「ねえねえ、お兄ちゃん、お昼ご飯まだなの?」
窓から覗いていたのは、チェリーとモンドだった。
「こいつのために昼飯なんか分ける必要ないだろ」
「ちゃんと働いてるんだもん。お母さんだっていいって言ってたし」
「つまんねえ」
つまらんのだったら来るなよ。
全く、チェリーにラブすぎるような気がするんだがな。
「飯はまだだよ。キュウリしかなくて困ってたんだよな」
「そうなんだ、はい」
チェリーから差し出されたのは、三つのおにぎりだった。
「お母さんがね、あの家のお兄さんはとても可哀想だから持っていってやりなさいって」
カメリア、わかってるじゃないか。
例え、哀れみの目で見られていたとしても幸せを感じられずにはいられない。
「悪いなあ」
俺が手を伸ばそうとすると、モンドが先手を取って一つ食べてしまった。
「お、お、俺の、唯一の食事がああああああああああああ!」
「うんめ」
遊んでるだけのクソガキに憎悪を抱いてしまうほどだった。
「モンドの馬鹿!これ、お兄ちゃんのなんだよ!」
「知らないよ」
俺の中で、ティアに切れるとは別の怒りが『チン』というレンジ音と共に爆発した。