妖魔03(R)〜星霜〜
作業は楽にはなったが、腰が痛いのは相変わらずだった。
日差しに照らされ、一人黙々と雑草を処分する。
雑草達は何を考えながら、抜かれていくのだろう。
「止めろ、クソ野郎」とか「裸体にしちゃ嫌」とか、言っちゃうんだろうか。
今まで抜いてきた雑草が俺に話しかけてきたら怖すぎるな。
無駄な考えは止して河岸を変えつつ、雑草と格闘していった。
次第に日が落ちてくる。
作業をしていた妖魔は時間なので帰っていく。
しばらくすると、ウッドが俺の元に来た。
「今日、終わり」
「やっと終わったのかー!」
何かボーッとして気が遠くなるほどだった。
背伸びをして、今まで溜まっていた乳酸を発散させる。
「お前、初めてなのに何も言わなかった。中々、我慢強い」
「みんな、やる事だろ?ゴチャゴチャ言っても始まらないじゃないか」
でも、ウッドの言いようからして、村には文句を言う奴がいるんだろうな。
「そうか」
「じゃ、帰るか」
帰路についたものの、ウッドはいつもと変わらず無口に近い。
俺とウッドが家の近くの分かれる場所まで来る。
「それじゃあな、明日は攻撃しないように頼むぜ」
「お前、家に近づかなければいい」
「はは、ごもっともだな」
ウッドの妹に関わると、俺の寿命が縮まるという事がよく解ったしな。
さすがに、明日は毛糸を落とすような事はないだろう。
しかし、常時手に持っている編み物を落とすならわかるけど、毛糸を落とすか?
「わざとだったりしてな」
ウッドと分かれた俺はティアの家に戻る。
今日は疲労が溜まっているので、ティアとの絡みは遠慮したいところだ。
「丞さんは落ちた物でも美味しいといって食べちゃう貧しい子だったんですねえ。ティア、丞さんの事を哀れんでみちゃいますよう」
しかし、ティアはきっちりと自分の家に帰っていた。
日差しに照らされ、一人黙々と雑草を処分する。
雑草達は何を考えながら、抜かれていくのだろう。
「止めろ、クソ野郎」とか「裸体にしちゃ嫌」とか、言っちゃうんだろうか。
今まで抜いてきた雑草が俺に話しかけてきたら怖すぎるな。
無駄な考えは止して河岸を変えつつ、雑草と格闘していった。
次第に日が落ちてくる。
作業をしていた妖魔は時間なので帰っていく。
しばらくすると、ウッドが俺の元に来た。
「今日、終わり」
「やっと終わったのかー!」
何かボーッとして気が遠くなるほどだった。
背伸びをして、今まで溜まっていた乳酸を発散させる。
「お前、初めてなのに何も言わなかった。中々、我慢強い」
「みんな、やる事だろ?ゴチャゴチャ言っても始まらないじゃないか」
でも、ウッドの言いようからして、村には文句を言う奴がいるんだろうな。
「そうか」
「じゃ、帰るか」
帰路についたものの、ウッドはいつもと変わらず無口に近い。
俺とウッドが家の近くの分かれる場所まで来る。
「それじゃあな、明日は攻撃しないように頼むぜ」
「お前、家に近づかなければいい」
「はは、ごもっともだな」
ウッドの妹に関わると、俺の寿命が縮まるという事がよく解ったしな。
さすがに、明日は毛糸を落とすような事はないだろう。
しかし、常時手に持っている編み物を落とすならわかるけど、毛糸を落とすか?
「わざとだったりしてな」
ウッドと分かれた俺はティアの家に戻る。
今日は疲労が溜まっているので、ティアとの絡みは遠慮したいところだ。
「丞さんは落ちた物でも美味しいといって食べちゃう貧しい子だったんですねえ。ティア、丞さんの事を哀れんでみちゃいますよう」
しかし、ティアはきっちりと自分の家に帰っていた。