この声を、君に


私も慌てて立ち上がる。


「別に良いのに。座って?」

私は首を横に振る。

「ちょっと話せるかしら?」

コクん。


「じゃあ行きましょ?」

ココじゃ何だから。そう言って私の腕を引っ張った。


受付に行くと里奈さんは「美羽ちゃん借りるから、よろしくね」と言ってた。
「ちょっと里奈様!」呼ばれたのなんて気にしないで進んで行く。



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