この声を、君に


「謝って」

風が小さく呟いた。

「お母さんに謝まれって言ってんの!!」

大きな声で叫ぶ風。

「風、やめろって」

健さんが止めに入る。

「何で傷付けるの?お母さんは何も悪くないでしょ?当たるなら私に当たりなさいよ!!」

『…』

「どんなに私は傷付いても良い…ちゃんと美羽を受け止めるから!!でも、お母さんを傷付けちゃだめでしょ?!」

そう言って風はしゃがみ込む…



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