この声を、君に


焦った私は風に向けて手を動かす。

『ふ、藤木くんって、あのサッカー部でエースって言われてる人?』

「そーだよ~」

自信満々に答える風。


まじかよ…あんな、すごい人が同じクラスだったなんて…私ってあまりにも失礼だ。


てか1年でエースって!2年や3年は何してんの!?

って、つっこみたくなる…


「美羽、大丈夫?」



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