女王様御用達。
第3話「夢見の本の虫」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
女王になった彼女が、王の遺産を使い、最初に行ったこと。
それは図書館の大改装でした。
もとよりあった巨大な図書館の本を見直し、痛んでいる本を補修、棚を増やし。
世界一であったその図書館をさらに大きく立派なものにしました。
元々は王と一部貴族しか読めなかったそれを、女王は、出来た図書館を一般の人間にも気軽に見れるように解放しました。
そんなとき、本を沢山寄贈した一人の領主がいました。
その領主は、女王戴冠式の時に来た来賓の一人で、女王の人柄をえらく気に入ったとのことでした。
「貴方はたいしたものだ。では、俺も貴方にささやかな贈り物をさせていただきますよ」
現在ある本の約三分の一は彼が寄贈したものです。
しかし、残念なことにそれら本は一般の人の閲覧は難しくなっています。
それは、その本があまりに魔術や技術的に専門的かつ危険な本が多く、定められた資格が無ければ読むことが出来ないからです。
逆に言えば、それだけの技術をこの国に提供してくれた領主。
領主の本は専門機関での研究に大きく貢献してきました。
また、世界一の開けた図書館が人の呼び水になり、世界から多くの旅人がこの国に来るようになり、発展の助けとなりました。
今日のこの国に、当時8歳の領主が与えた影響ははかりしれません。
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女王になった彼女が、王の遺産を使い、最初に行ったこと。
それは図書館の大改装でした。
もとよりあった巨大な図書館の本を見直し、痛んでいる本を補修、棚を増やし。
世界一であったその図書館をさらに大きく立派なものにしました。
元々は王と一部貴族しか読めなかったそれを、女王は、出来た図書館を一般の人間にも気軽に見れるように解放しました。
そんなとき、本を沢山寄贈した一人の領主がいました。
その領主は、女王戴冠式の時に来た来賓の一人で、女王の人柄をえらく気に入ったとのことでした。
「貴方はたいしたものだ。では、俺も貴方にささやかな贈り物をさせていただきますよ」
現在ある本の約三分の一は彼が寄贈したものです。
しかし、残念なことにそれら本は一般の人の閲覧は難しくなっています。
それは、その本があまりに魔術や技術的に専門的かつ危険な本が多く、定められた資格が無ければ読むことが出来ないからです。
逆に言えば、それだけの技術をこの国に提供してくれた領主。
領主の本は専門機関での研究に大きく貢献してきました。
また、世界一の開けた図書館が人の呼び水になり、世界から多くの旅人がこの国に来るようになり、発展の助けとなりました。
今日のこの国に、当時8歳の領主が与えた影響ははかりしれません。
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