―続―きゅんきゅん同盟
龍之介の想い
龍之介が一途に思い続けて実った恋は、今では立場が逆転しているらしい。
レナは、尽くしてくれるタイプの龍之介に惚れちゃって、尽くし合い……
びっくりするくらい、レナは龍之介に惚れている。
見ていて、恥ずかしくなるくらいのラブラブぶりだって陸はいつも話してくれた。
陸は本当に毎日学校のことを話してくれる。
その話を聞いていると、私はまだあの学校にいるような気持ちになれた。
陸がいて、龍之介がいて、レナがいて・・・
あの教室で、熱い話をして、一生懸命に初めての生徒と向き合った。
一生忘れることのない輝いた日々。
陸は、そんな日々を思い出させてくれる。
「陸、好きー」
私は、陸の首に勢い良く絡み付いた。
海水が、陸の顔にかかる。
「まこ、かわいすぎー!!」
またキスをしようとした時、声が聞こえた。
「お~い!!」