―続―きゅんきゅん同盟
運命の相手
眩しい水面に目を細める陸と、目が合うだけでドキドキした。
あの日、初めて陸に会ったとき、感じた直感。
この人を好きになるって思った瞬間には好きになっていた。
1秒もかからなかった。
それは、私の心が運命の人をちゃんとキャッチして、私に知らせてくれたんだよね。
『まこの運命の相手はこの子だよ』って。
迷うことができないくらいにきゅんきゅんした。
これは、恋以外のなにものでもない。
恋してしまったんだ。
好きになってはいけない相手。
教育実習先の高校で、生徒に恋をするんなんて、言語道断。
でも、好きになる気持ちを止めることができなかった。
いろんな事件が起こり、そのたびに、陸を好きになっていった。
陸の弱い部分、優しい部分、知れば知るほど、好きになった。
陸がいるだけで、教室の空気が変わるんだよね。