―続―きゅんきゅん同盟
陸に出会えたあの場所は、永遠に私達の大事な場所だね。
抱きしめられたトイレの中。
追いかけてくれた廊下……
思い出だらけの校舎。
「俺が卒業したら一緒に暮らしたいなぁ!」
「私の家、同棲禁止だもん。」
本当は嬉しいくせに照れて、私は陸から目をそらす。
「じゃ、結婚まで一緒に暮らせないな。まこ、もてるから心配だよ、俺」
浮き輪の中でプカプカ浮いている私。
浮き輪を引っ張る陸は、空を見上げた後、眩しそうな表情のまま私を見つめた。
「俺、心配」
「それはこっちのセリフだよ。陸、最近また男らしくなったもん。心配・・・…」
「俺、心配」
「私も心配」
「だったら一緒に暮らすしかない」
「それは無理」
「じゃ結婚??」