―続―きゅんきゅん同盟
「あいつの話題、やめてくれよ。もう関係ないんだから!!」
陸は、龍之介達に背を向けて、私の浮き輪を引っ張りながら泳ぎ出した。
追いかけてくる龍之介とレナから逃げる陸。
「まこは、城山なんか興味なかったんだよな」
ボソっと呟くように陸が言った。
かわいい、陸。
当たり前じゃん。
私、陸のこと最初からずっと好きだった。
陸のまっすぐな所、正義感の強い所が好き。
城山みたいな人は、男としても人間としても好きにはなれないよ。
「おい、聞いてる?」
「ふふ。うん。思い出してたの。最初に陸に会った時のこと」
ニヤニヤする私。
陸はため息まじりに笑った。
「一目惚れだったんだろ、俺に」
「え?」
「違うのかよ」
「うん、そうだけど」