―続―きゅんきゅん同盟
砂浜
泳ぎ疲れた私達4人は、砂浜でお昼寝をすることにした。
背中にくっつく砂が熱い。
「熱いっ!!」
「ちょっと待ってろ」
カキ氷を食べたカップに海水を入れて、私の肩にそっとかけてくれる。
ささいな優しさにキュンとする。
「陸は、まこたんのこと大事にしてるよなぁ。今までの陸は何だったんだ?」
「うるせーよ!!」
龍之介から時々聞く、陸の過去の恋。
気になるけど、気にしても仕方がない。
陸が私の過去の恋を気にするように、私だってやっぱり気になる。
陸の初恋の相手じゃないんだもん。
「初めてだから。まこが…… 俺が心から好きだった思えた相手は」
龍之介とレナに聞こえないくらい小さな声で、陸が言ってくれた。
陸は、どんどん素敵になる。
陸は、女の子を幸せにできる男の人だって思う。
惜しみなく愛をくれる。