―続―きゅんきゅん同盟
後悔なんてしていないんだ。
本当はずっと待ってた。
大好きな陸の胸に抱かれて、私はいつものように『きゅんきゅん・・・』しまくったんだ。
だって、陸って優しいんだ。
とても、とても・・・優しくて温かくて、でも力強くて、知れば知るほど陸に夢中になる私。
「まこ、海入ろうぜ!」
ようやく上着を脱いだ私の肩に手を回し、海へと駆け出す。
夏休みは、高校生にとって楽しいことばかりではない。
進路や宿題や、塾・・・バイト。
それぞれに忙しく、陸の親友の龍之介もその彼女のレナも、忙しくしていた。
ようやくみんなの予定が合って、今日は初めてのWデート。