―続―きゅんきゅん同盟
愛し合うこと
年上の彼女だからって、無理しなくていいよ。
ホテルに入ってすぐに、陸は私を抱きしめた。
その後、にこっと笑って……
「我慢できねぇガキみたいだな、俺」
そう言って、部屋の中へ入り、ソファへ腰掛ける陸。
「陸、年上だからとか、先生だからとかそんなこと考えないで。私は陸の彼女だよ。我慢できないガキだなんて思わない。私だって同じ気持ちだから」
陸はテレビのリモコンを机の上に置いた。
「まこ……ごめん、俺」
陸は、激しいキスをした。
腰に回された手が、私を求めているのがわかる。
「陸、大好き」
「まこ。俺……も……」
抱き合いながら、倒れ込むようにベッドへ。
私が年上じゃなかったら。
私が教育実習生として出会っていなかったら。
陸は、きっとホテルに足を踏み入れてすぐに私を求めたはず。
私が年上だから、先生だから……
陸は、少しでも大人に見られたくて、余裕のある態度を取った。
そんなの全然いらないんだよ。
ホテルのドアを閉めた瞬間に、私と陸の時間が始まる。
いきなり抱きしめてくれて、私は嬉しかったんだ。