―続―きゅんきゅん同盟
まこはそんなこと思う女じゃなかった。
素直に俺がそう聞くと、まこは真剣に答えてくれた。
俺が好きだと。
俺が誰よりもいいって。
でもやっぱり、どこかでその言葉を信じられない俺がいる。
だから、ちょっとかっこつけて……
余裕ぶったりする。
本当は、ラブホテルのエレベーターの中からもう我慢できなくて、エレベーターの中でキスしちゃおうかって思うくらいだったのに。
部屋に入って、テレビなんか見るフリしてさ。
頭の中はまこのことでいっぱいなのに。
今日のまこはどんな下着かなとか、
今日は一緒にお風呂入りたいなとか、
そんなガキみたいなこと考えてんのにさ。
まぁ、それも見抜かれていたんだけど。
まこから誘ってくれた。
我慢している俺に気付いてくれた。