―続―きゅんきゅん同盟
「まこたん!!」
駆け寄ってきてくれたのはレナ。
レナもフリフリスカートをはいていて、髪を巻いていたせいで、別人のようだった。
「あれはね、演出なの。それぞれ役割があってね。神埼は、怖いキャラなんだ。で、龍之介がね……ほら」
指差した先を見ると、甘いマスクの龍之介が女の子達に微笑みかけていた。
「レナ、平気なの?」
「私が考えたんだぁ!だから、楽しくて、やきもちとか焼いてる場合じゃないって感じなの。私も堂々と男の子と仲良くしてるしね」
私は振り向いて、扉に貼られた写真を見た。
よく見ると写真の下には一言書かれていて、陸の下には『クールなツンデレ』……
龍之介の下には、『微笑みの美少年』と書かれていた。
クールはいいけど、ツンデレって!!
ツンツンはいいけど、デレデレは嫌~!!
確かにツンデレだけど。
私の前でだけがいいの。
私ってものすごく独占欲強いんだなぁ、と改めて実感。