―続―きゅんきゅん同盟



感激している私の前にケーキが置かれ、私と陸がろうそくを吹き消した。



そこには、クラスの全員が集まっていた。


お世話になった担任の先生まで。




「えーーーー!!信じられない。みんな、私が来るって知ってたの?」




みんなニヤニヤしながら、驚く私を見ていた。



コソコソしていた自分が恥ずかしい。


見つからないようにこっそり回ろうと思っていたけど、こうしてみんなは温かく迎えてくれた。




「それでは、クールなツンデレ、陸君から一言!」




龍之介は、マイク代わりにグラスを陸の前に差し出した。




「え~っと、こんな機会だから……俺のわがままを聞いてもらったんだけど、今日は本当にありがとう。俺の彼女の里中まこです。みんな知ってると思うけど、最高に熱いイイ女です」




ひやっ!!


肩に手を回した陸は、いつもの陸の表情じゃない。



本当にホストみたいに……甘い顔をして、私をじっと見つめた。






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