―続―きゅんきゅん同盟
私と陸の祝賀会が終了し、私はみんなと写真を撮ったりした。
陸のホスト姿を横目に見ながら、懐かしい話に花を咲かせた。
その後、自由行動の時間になった陸と堂々と手を繋いで、学校中を回った。
「へへ、俺の彼女~!!自慢の彼女~」
陸はニコニコしながら、そんなことを言ってくれた。
今日の陸最高だよ。
いつも大好きだけどね。
やっぱり学校の中にいる陸は特別好き。
学ランに着替えた陸は、出会ったあの日を思い出させてくれた。
あの日、遅刻してきた陸が私の目に飛び込んできた。
『寝坊しました~!すんません。あれ?あんた……誰?』
陸はだるそうな表情で私を見たんだよね。
気崩した制服に、ちょっと長めの茶色い髪。
色が黒くて、低い声。
とにかくかっこよくて、私は一瞬にして恋に落ちた。