―続―きゅんきゅん同盟
陸との出会い
懐かしいね。
遠い昔のようにも思えるし、つい最近のようにも思える。
「陸…… ずっと一緒にいてね」
ぎゅっと手を繋いで、小さな声で呟く。
陸は、聞こえないフリをして、顔を近づけた。
「何?」
「ん?ずっと一緒にいてほしいなって言ったの」
くりくりした目が、細くなる。
優しく微笑む陸が、小さく頷いて、繋いだ手に力を入れた。
「俺のセリフだよ。ずっと俺の隣にいろよ、まこ」
「うん」
これからの陸をずっと隣で見ていたい。
大人になっていく陸を、1番近くで見守っているから。
陸が私にくれたたくさんの愛を、これから私もしっかりと返していく。
陸が、私の為に考えてくれた今日のサプライズも、いつか素敵な思い出になる。