―続―きゅんきゅん同盟
陸はきょろきょろと周りを見回した後、空き教室に忍び込んだ。
「まこ、1回しか言わないからよく聞けよ」
陸は、教室の片隅で私の両手を握ってくれた。
「俺は、おじさんになってもおじいさんになっても、まこが好きだよ。自信を持って言える。まこが俺の人生を変えてくれたから。まこしか愛せないし、まこしか愛したくない」
薄暗い教室で、しゃがみ込んで……
キスをした。
長いキスの後。
ポケットから輪ゴムを出した陸。
私の左手の薬指に巻きつけて。
「いつか、ちゃんとした指輪を買えるように頑張るから。待ってて。ずっと俺の隣にいて」
感激して、ただ輪ゴムを見つめたままの私に。
「愛してます。まこ」
真剣な表情の陸。
「私も愛してます」