―続―きゅんきゅん同盟
私の友達の中には、陸のことを『甘い』と言う人もいる。
私は、自分の気持ちと戦っていた。
いろんな感情が生まれていた。
陸が『未来の旦那』なんて言うからさ。
想像しちゃったりもするんだ。
結婚生活を。
大学へ行って、やりたい仕事ができればそれが1番良いのかなとも思った。
でも、陸の選んだ道は違う。
陸を本当に愛しているなら陸の選んだ道を信じて、一緒に歩いていくことができるはず。
『大学へ行って欲しい』というのは、陸の為のように言いながら、実は私自身の願望のような気もして、自分が嫌いになったりもした。
かえでちゃんのことに、必死になっている陸を見ていることが時々辛くなったこともある。
私は永遠に、陸の『一番』になれないんじゃないか、と。
そんな時、思い出した。
どうして、陸を好きになったんだろうって。
陸のどういう所が好きだったんだろうって。
かえでちゃんを大切にしている陸……
そんな陸が私は大好きだ。
だから、これからも私はそんな陸をそばで支え続けたい。