三女の日常
1章 料理
「できた。」
なんということだろうか。私の最高傑作の作品だ。
レシピ通り作った。しかも、料理用の制服も着た。まさにパーフェクト。
そうだ他の人に食べてもらおう。
私は妹のところに向かった。
そういえば、自己紹介がまだだった。私の名前は平等院 秋。
ツインテールで、小柄のBODY。自分で言うのもなんだが、美少女である。
そして平等院家の四姉妹のうちの三女である。
「冬、お菓子もってきたよ。入るよ。」
そういうと返事を聞かずに部屋に入っていった。
冬がいた。当たり前だが。
「秋ねえか。」
今、私の目の前にいるのが、平等院 冬である。
ロングヘヤーで、おちびちゃんで平等院家の4女である。
「ふ・ゆ・ちゃーーん。お菓子だよ。」
「なんだよ。気持ち悪いなぁ。」
冬は気持ち悪がっていたが、私はお姉さんなので許してあげた。
お姉さんは心が広いんです。
「まぁまぁ、おいしそうなお菓子だよ食べてよ。」
私の料理は見た目も完璧である。こう見えても、図工は得意である。
「はぁ。ではいただきます。」
冬はお菓子を手に取り、口に入れた。
「まず。なんだよこれ。」
冬はこちらを睨んだ。私は笑顔で返した。
「またまた。我慢しちゃって本当はおいしんでしょう。ほらもう一口。」
「なんだよ。このメルヘンな味は。一瞬向こうの世界に行きかけたよ。
これもしかして、また秋ねえが作ったの。」
そう、私はいつも、料理をつくっては妹に食べさせている。
「まずい?」
私は冬に聞いた。
「まじぃです。」
そんなはずはない。たぶんあれだ妹はジェラシィーを私に持っているんだ。
この才色兼備なお姉様に対して。
「ジェラシィー?」
「違うよ。本当にまずいんだよ。」
「なっ、冬の味音痴。もういい。」
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