僕の彼女は無関心
綾は僕に対していじわるだと思う。


「最近は綾どう?まだ告白とかされたりしてるの」


不安げに聞いてみると


「あ~2、3人居たような?あんまり覚えてないなぁ。興味ないし。」


やっぱり……もう高3の夏だと言うのにこのありさまだ。


「もう言っちゃいたいなぁ~。綾は僕と付き合ってるんだから告白してこないで!って」


「それは無理でしょう。あんたは芸能人様、あたしは一般人。事務所の人に叱られるよ。」


呆れ口調で綾は言った。それにこたえるかのように今度は葵がこたえた。


「事務所だって綾との交際自体は黙認してくれてるよ!ばれなければだけど……」


最後ほうは声がだんだん小さくなっていった。


「なにを心配してるのか知らないけどあたしは葵と付き合ってるんだから浮気なんてしないよ。ほら、学校着いたよ。もう僕って言うなよ」


綾は笑いながらそう言ってくれた。


時間がとれなくてなかなか会えない僕達だから「あたしは葵と付き合ってるんだから」という言葉がとても嬉しくて気分が上昇した。


僕って結構単純なんだと思うときだね。


「うんっ!お仕事用にシフトチェンジしなきゃね。」


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