◆小悪魔素直
「………ありがと」





もうちょっとかわいく言えたらいいんだけど。

これでも精一杯。がんばったんだからねっ!







なのに光汰は“俺何にもしてない”とか言うしっ!







「~~~~もう、これだから光汰はっ」






なんだか恥ずかしくなったから、赤い顔をかくして先に行ってやった。




それでも、光汰は絶対においかけてきてくれる。






…やっぱり。





「まってーーー!」


「しょうがないわね。」






やっぱり冷たく言っちゃうけど、本当はうれしいからなんだ。







光汰があたしに追いついたとき……




2人の影は、1つにつながっていた。
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