◆小悪魔素直
「じゃあな。美樹…」
「ん。バイバイ。」
光汰の言葉に、かぶせるように言った。
―――バタン
ドアが閉まった瞬間、膝の力が抜けた。
別に、別れたわけじゃない。
ただ、光汰の“じゃあな”は、あたし達の関係を終わらせる言葉に聞こえた。
がんばるって決めたのに。
ただ、あの子が光汰に告白するだけなのに。
たったそれだけで崩れるあたしの気持ちは、弱いのかな。
今日2度目の涙には、嫌でも気づかされた。
「ん。バイバイ。」
光汰の言葉に、かぶせるように言った。
―――バタン
ドアが閉まった瞬間、膝の力が抜けた。
別に、別れたわけじゃない。
ただ、光汰の“じゃあな”は、あたし達の関係を終わらせる言葉に聞こえた。
がんばるって決めたのに。
ただ、あの子が光汰に告白するだけなのに。
たったそれだけで崩れるあたしの気持ちは、弱いのかな。
今日2度目の涙には、嫌でも気づかされた。