白い魔法
シャワーと食事を済ませたころにはすでに12時近くなっていた
私は自分の部屋に戻り
ぼーっと大きな鏡付のドレッサーに写る自分を見ていた
私は1日に何回も鏡と向き合って自分を見つめる
もしかしたら次、鏡に写った時は『普通の女の子』のように黒髪、黒い瞳になっているかもしれない
そんな浅はかで非現実的な期待をして…
そんなことあり得るはずがないのに……
そっと鏡に写った自分の顔を指でなぞる
短く切った白い髪が今の動作で頬に触れた
そしてポロっと本音が出た