白い魔法






「……外に…出たい」



そんなこと無理だとわかっている


私はふっ、と笑った





ゴーン、ゴーン、ゴーン…





鏡に触れたまま、時計に目をやると針は0時を刺していた



その瞬間



世界が歪んだ



鏡に触れている右手が恐ろしいほど冷たい


ハッとして鏡を見ると私の右手は、

いや、すでに右腕は鏡の中へ引きずりこまれていた





「いやっ!!!?
お母さ……………っっ!!」





私の体はすっぽりと冷たい鏡の中へと入っていった







< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop