ゴーストな彼
職場をずっと
無断欠勤してるから
心配して来てくれたんだ・・・

出なくちゃ・・・

心配しないでって
顔をみせなきゃ・・・

そう思いながらも
あたしの瞼は重く
閉じて行った

夢の中であたしは
さっきの喫茶店にいた
今度は保険の証書を持って
出て行った男の後を
付いていった

男は保険の証書を
別の男に渡すと
車で出かけた

男が付いた場所は
とある駐車場
そこで二人の男と合流し
車の中で
何やら話をしている

内容からすると
また同じ手口で
犯行を起こすらしい

あたしは飛び起きた・・・

「悠!悠!いないの?」

あたしは必死に
悠を探したが
悠の姿はなかった
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