ゴーストな彼
「もぉ!
アンタ本当に何なの?」
イライラする真紀に
「だから!
それ、俺のせいかも!」
「どれ?」
「他にも見えるように
なったってヤツ・・・」
「は?」
「ほら!よく言うだろ?
1度見えたらよく
見るようになったって」
「ぁ~!なぁ~る・・・って
納得してる場合じゃない
ちょ、ちょっと待って!!
じゃ、これからずっと
こんなコトが続くって事?」
「おそらく♪」
「おそらく♪じゃない!!
冗談じゃない!!
あたし、看護師なの!!
幽霊なんて見えてたら
看護なんてできない!!」
「オレに言われても・・・
慣れるしか
ないんじゃない?」
悠はひょうひょうと言った
「頭イタくなってきた・・・」
もうこの時からは
自分の置かれた状況が
あまりにも真っ暗で
周りの不審がる視線もほとんど
気にならなくなっていた
悠の言葉に
呆然としながら
ナースステーションに戻ると
婦長はカンカンだった