ゴーストな彼

散々婦長からお叱りを受け
ようやく解放されたあたし


 大人になっても
 叱られるなんて・・・
 思ってもなかった・・・


あたしは急いで
自分の担当患者の元へ向かう


気を取り直し
ふて腐れた顔を
とびきりのナース顔に整えると


「おはよう!小杉さん
 遅くなってゴメンね!
 今、体の向き変えるからね」


あたしは 声のトーンを上げ
担当患者の小杉さんに
大きな声で話しかけた
< 41 / 124 >

この作品をシェア

pagetop