ゴーストな彼

その日一日中
変なあたしを心配した
同僚の美咲が


「ね、大丈夫・・・?
 今日の麻紀
 少し変・・・」


「ぅん・・・ヘーキ!
 でも 仕事終わりに
 ちょっと付き合ってね!
 おごるから!」


「ぃ、いいけど・・・」


美咲は首をかしげながらも
あたしの誘いを引き受ける


その日も普通に
2時間の残業をこなし
ヘトヘトのあたしと美咲は
近くのBarにいた


「お疲れ~!」


2人で安物のグラスを
カチンとならし
お互いの労をねぎらう
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