ゴーストな彼
「で?あれから
聡さんとはどう?」
「どう・・って
別に・・・」
突然、美咲から
ふられた話題に
あたしはあまり
気乗りなく答える
「別れちゃったり・・・
してないよね・・・」
「まぁ・・・」
あたしはグラスの底の
氷をかき混ぜた
「真紀、今日ずっと
変だったから
もしかして
別れちゃったのかな?って
変な方に考えちゃった」
美咲は頬を赤らめて言った
「まぁ、別れたっていうか・・・
あの日から・・・
会ってない・・・」
「ぇぇー!」
あたしの言葉に
驚く美咲・・・
「向こうにしてみれば
もう・・・
終わってるんじゃない?」
あたしが冷めた態度を見せると
「ぁんなに
ラブラブだったのに・・・」
美咲は口を尖らせ
とても残念そうにつぶやいた