ゴーストな彼
「真紀が突然
見えるようになったのは
やっぱ、オレと接したコトで
オレがスイッチの役割を
果たしたからだと思う」
「やっぱり!
あんたのせいなのね!」
「まぁ、半分は・・・
でも普通は
このぐらいのコトで
ココまで力を
開花させたりしないよ!」
「てか・・・
アンタはあるの・・・?」
真紀は突然
悲しそうな瞳を見せる
「ぇ?」
「悔い・・・
ココにとどまる程の
悔いが・・・
アンタは遺っているの・・・?」
「オレ? オレは・・・」
悠はしばらくうつむいた後
「オレは自分の意志で
ココにいるだけだから・・・」
満面の笑みをあたしに向けた