ゴーストな彼

「真紀が突然
 見えるようになったのは
 やっぱ、オレと接したコトで
 オレがスイッチの役割を
 果たしたからだと思う」


「やっぱり!
 あんたのせいなのね!」


「まぁ、半分は・・・
 
 でも普通は
 このぐらいのコトで
 ココまで力を
 開花させたりしないよ!」


「てか・・・
 アンタはあるの・・・?」


真紀は突然
悲しそうな瞳を見せる
 

「ぇ?」


「悔い・・・

 ココにとどまる程の
 悔いが・・・
 アンタは遺っているの・・・?」


「オレ? オレは・・・」


悠はしばらくうつむいた後


「オレは自分の意志で
 ココにいるだけだから・・・」


満面の笑みをあたしに向けた

< 80 / 124 >

この作品をシェア

pagetop