ゴーストな彼


一人淋しく
食事してる母を見るといつも
やりきれない気持ちで
一杯になる・・・




ピンポーン♪

ふと玄関のインターフォンが
鳴り響く



母さんは静かに
箸を置くと涙を拭い
玄関の鏡で表情を整えてから
ドアを開ける


「こんばんわ!」


「まぁ・・・
 大竹さん・・・」


「一緒に
 どうかな?って」


「ぇぇ、どうぞ・・・」


「お邪魔します」


< 84 / 124 >

この作品をシェア

pagetop