ゴーストな彼

そんなコトを
考えながら歩いてたら
オレは真紀の家の前にいた


結局・・・
オレの存在を確認できる
真紀の元へ来てしまう


玄関のドアを抜けると
クツが脱ぎ散らかされてる


部屋中に電気がついたまま
真紀はベッドに
倒れ込むような形で寝ていた


「だらしねぇーな・・・」


オレはしばらく
真紀のベッドの
足元にうずくまる



「・・・ぅん・・
 ・・・・・・・ハァ」


「真紀?」


「ぅ・・・ん
 ・・・・・・・・・んん」


真紀は夢に
うなされてるようだった


「真紀!真紀!」


揺すってみたが
起きる気配もなく


「ったく・・・
 飲みすぎなんだよ・・・
 うなされてろ・・・」



オレは真紀の家を出て
自分の家に向かった


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