ゴーストな彼

悠はずっと
ノイズ混じりのTVを見てる


番組は通販番組・・・


 なんか買うんかい!!


 幽霊相手に心の中で
 ツッコんでみたりする・・・


「はぁーーー」


あたしは大きな
ため息と共に立ち上がり

キッチンへ向かう

冷蔵庫から
冷えた麦茶を取り出すと
お気に入りのピンクのマグに
勢いよく注ぐ

それを一気に飲み干すと
目の前に悠の顔が現れる


 !!!!!


「ちょ、ちょっと!!
 脅かさないでよ!」


「い~なぁ~!それ!」


「ぇ?の・・飲む?」


「ぅん・・・
 でも、俺が飲むと
 床に垂れ流しだけどいい?」


「・・・ダメ」


あたしは冷蔵庫に
麦茶をしまった
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