ゴーストな彼

その日・・・

母さんは本当に
オレが思いつきで
食べたいと
思った物を全て作り
食卓に並べた


目を輝かすオレに
母さんは言った


「お母さんのせいで
 悠のお父さん・・・
 いなくなちゃって
 ゴメンネ・・・」


「・・・?」


目の前の好物の品に
オレはすぐに母さんを
許してあげたっけ・・・


静かな寝息をたてる
母さんを見て
オレは昔を思い出す
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