期間限定彼女
『遅いよ…龍一、何してたのよ』


コツコツと靴音がアタシの前まで来て止まった。


普段の龍一は嫌みの一つに反発したりするんだけれど…無言のまま…



「………龍一じゃなくてごめんね…」



……えっ?龍一じゃないの…しかもこの声って


顔を見なくても分かるぐらい大好きな人物の声。



『えっ?秀一君…!?』



声に驚いて急にたったアタシは手元にあるコーヒーを書類の上に…ぶちまけてしまっていた。


冷めきっていたコーヒーだったから…火傷しなかったけれど…一晩かけて完成させた書類は…終わった。
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