期間限定彼女
エレベーターの中で暫く無言だったのだけれど…

秀一君が何かを見つけたようにアタシを見つめてきた。


……な、なんだろ

手が近づいてくるっ


その手はアタシの長い髪の毛に触れた。

秀一君クスクス笑っている。



「ここ…はねてるよ…寝癖かな」



『えっ…やだ、本当に?』



アタシがそう言うと鞄から鏡を取り出した秀一君が見せてくれた。


……わっ、本当にはねてるっ
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