期間限定彼女
手で直そうと一生懸命頑張ったけど…全然直らない。


どうしよっ、どうしよう



「俺が直してあげるよ」



『えっ…!?』



秀一君は鞄から何やら取り出し始めた。

櫛と小さな携帯用スプレーだった。

スプレーには“寝癖直し”と書かれている。


…シュッシュッ


スプレーの液がアタシの髪の毛に降りかかる。

髪の毛が湿った所を優しく櫛で直してくれた秀一君。



「これで良しっ」



『有難う…秀一君。』
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