期間限定彼女
「しゅ…秀一くんが目の前に…あははは」


壊れかけている母を放置して秀一君に尋ねた。


『今朝はどうしたの…?』


「あれっ…?昨日約束したよね…朝迎えに行くって…」


……うわっ、かなり忘れてた。

って言うか“三ヵ月の約束”で頭の中真っ白だったから…記憶にないだけ



『そ、そうだったね…鞄持ってくるからちょっと待ってて……母のことは放置しておいて…』



アタシは急ぎ足で自室へと向かった。


待たせちゃ悪い、待たせちゃ悪い…


鞄を机から取って玄関に戻ろうとしたアタシの目には、さっきを付けたカレンダーが入ってきた。


約束まで約三ヵ月…
< 9 / 22 >

この作品をシェア

pagetop