<季節>サンタクロースの願い事
「ってな。聞いてる?了?」


男の声でハッと我に返る。



昨日の夜のことを思い出していて



ついボーとしてしまった。



「だからね、早く彼女に近づいてね」



「っーかさ、俺の事。勝手に呼び捨てすんの止めてくんない?」



男に向って冷たく言い放つ。



「んな、水臭い事言うなよ~!あっ俺の事もシュウジって呼んでいいからさっ」



(んな事、聞いてねぇ・・・)



見習いサンタこと→ シュウジはそう俺に満面の笑みで笑った。
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