<季節>サンタクロースの願い事
「ね、了くん?どこに行くの?」



学校帰りに駅で待ち合わせした、俺と奈々子は歩き出していた。



「ん、俺ん家」



「えっ?了くんの家?」



俺の即答に隣を歩いていた奈々子は、少し驚きながらも俺について来る。



奈々子を連れて、家に帰る。



「ここ、俺ん家」



家の前まで来て、奈々子に向き直る。



「ここ?」



奈々子は、上に伸びる高いマンションに驚いている。



「こっち…」



俺は、奈々子を自分の家に案内する。
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