<季節>サンタクロースの願い事
「お邪魔します」



奈々子は、俺の後について玄関でそう一言発した。



「あっ誰もいないからいいよ(笑)とりあえず、ここ俺の部屋だから先入ってて」



俺は奈々子に指で合図を出して、自分はキッチンへと入る。



(ホットココアでいっか・・・な)



キッチンにある、ココアの袋を開けて用意をする。



お湯が沸くまでの間、俺の頭の中は色んな事が駆け巡っていた。



(シュウジ……)



俺は、彼の事を考えてふぅと一息ついて、コップに入ったココアを持って自分の部屋に急いだ。
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