<季節>サンタクロースの願い事
「お待たせ、どうぞ」



奈々子に温かいココアを渡して、俺は彼女が座っている反対側にある机の椅子にドサっと腰を下ろす。



それから、お互いに無言で



たぶん、時間でいうと3分ぐらいは無言の状態だった。



俺が言葉を紡ぐ前に奈々子が口笛を切った。
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