<季節>サンタクロースの願い事
「どうして、ここにあたしを連れて来たの?」



奈々子の表情が不安そうに見えた。



「ごめん、いきなりで驚いたよな…ほんとごめん」



彼女に向って頭を下げる。



「ううん、ただなんでかなっ?て思ったから…」



奈々子は、少し笑みを零しながらコップに口をつける。



俺は、そんな彼女の様子を確認してから、口を開いた。
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