<季節>サンタクロースの願い事
「アイツ…シュウジが俺の目の前に現れた時、俺…愛子さんの事をずっとどこかで会ったことあるような気がしてて、悩んでいた感じだったんだ。



シュウジは、俺にもっと彼女と仲良くなれって言って。



だけど、俺が愛子さんとの話をすると切なそうに顔が曇ってた。



で、この指輪…



この指輪は、駅前のショップに売っている物なんだけど



シュウジがこの指輪を見て泣いたのを見た、次の日に俺はこの指輪を俺の家から見つけたんだ。



俺が買った覚えもない指輪がどうして俺ん家にあったのか…



そして、なんでアイツがあんなにも懐かしく感じるのか…



俺…」



そこまで、言葉を続けて奈々子に向き直る。



「愛子さんが全てを知っていると思うんだ。



彼女がカギなんだ…」



俺の言葉に奈々子も、うん!と顔を縦に振る。



そして、俺と奈々子は急いで愛子さんの元に向かった。
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