<季節>サンタクロースの願い事
「兄貴?!」



俺は、ガバッと体を起こす。



「へ?」



俺の体は、何かの乗り物に乗せられている。



「はっあーーーーーーー!?」



俺は、自分の体がどうして、そんな状態にあるのか不思議でしょうがなかった。



そんな俺の隣には、奈々子も横たわっている。



「奈々子!」



俺は、奈々子の身体を揺さぶる。



「ん……」



彼女は、意識を失っているだけなのか?



「大丈夫か?」



驚きと動揺でドキドキな俺にアイツがヒョイッと前から顔を出した。


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