<季節>サンタクロースの願い事
「シュウジ?!…兄貴?」



俺は、前に乗る彼の登場に驚く。



「なんで?!」



俺は、興奮と驚きで言葉がおかしくなる。



「お前、信号は気をつけて渡れよ」



シュウジは、苦笑いを浮かべながら後ろ向きに話す。



「信号……?あっ!」



俺は、その時思い出していた。



「俺、さっきトラックにぶつかりそうになって…それからどうしたんだっけ?」



俺は、頭をひねる。



自分が思い出せる記憶は、トラックに当たる寸前にシュウジの声が聞こえた所まで。



「…たくっ」



シュウジは、呆れつつ状況を話してくれた。

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